6月のお客様は北浦木工所さん。 |
奈良の伝統工芸品「三宝神具」の製造をしておられます。
工場の入口に立つと、どこからともなくプ~ンと、吉野桧の良い香りが漂ってきます。
頂いた名刺も勿論「桧」、香りが高く、つやがあって、粘りのある木材として申し分ない
種類ですね。
「三宝」とは、献上物や供物をうやうやしく運ぶ台を指し、一般にはお正月の鏡餅を
のせたり、神棚にお供えする台として知られていますよね。
歴史は古く、南北朝の後醍醐天皇の御代から始まっているんですって。
それで胴の部分の刳り抜きの無い面を天皇様に向けて置くのだそうです。
かっては三つの方向で「三方」と言っていたのが頷けますね。
作るにも15工程ほどあるそうです。
うすく切りこみを入れて面が透ける程です。
角の部分、外が光っていますよね。
折敷
台
宝珠抜き機
他にも色んな製品に挑戦されています。
吉野を非常に愛しておられ、リクエスト曲も杉良太郎さんの「吉野に風が」でした。
益々のご発展お祈りしています。