2月のお客様は山田八重子さんです。 |
東側2階の外壁に「五二館」と。
これは五條と二見の境に建つ館という意味だそうです。
「庵看板」と同じように行書体で判りやすいですね。
旅館は明治時代に開業、吉野川の筏師さんの常宿としてスタート。
押し入れに当時の広告がペタペタと貼ってあったそうです。
今表装されて額に入っています。余分な文字は無く、周りの斜め菱に家紋も簡潔そのもの。
平成19年4月、映画「花影」のロケ地に選ばれました。
河合勇人監督は山田旅館の物干し場をいたく気に入られて撮影。
山田さんは全館を提供されたそうです。
その時の女優さんとは今も交流がおありとか。
そりゃぁそうでしょう。陽気で人を引き付ける魅力をお持ちなんですもの。
経営の辛かったことも総て笑い飛ばしてお話されるんですよ
今も建物はほとんど当時のまま、一歩入るとほっこりとした気持になります。
角火鉢、格子の戸、黒光りした2階への階段、みんなみんな懐かしいものばかりです。
いつまでもお若く今のままでいて下さいね。
楽しいお話有難うございました。