出雲の旧伊勢街道をぶらぶらと。 |
先ずR165から西に入ると旧家が。
ほどなく「12柱神社」。
出雲村の氏神、つまり神代7代の神と地神5代を祀っている。
こちらの狛犬2基はユニーク。文久元年、出雲人形屋おかだヤ久吉の作。
この狛犬の台座を支える四柱は力士です。
廻しをしめ蹲踞の姿勢で腰をおろし踏ん張っています。
相撲の力士で出雲出身といえば相撲開祖の「野見宿禰」。
垂仁天皇の御代、大変な怪力の「當麻蹴速」と相撲をとり、倒したことで知られています。
この野見宿禰は島根県の出雲ではなく奈良桜井市の出雲出身なのです。
島根ならば「天覧相撲」にすぐ駆けつけるには地理的時間的に無理がありますもの。
神社の境内に野見宿禰ゆかりの五輪塔がある。高さ2.85m。奈良で三番目に大きい。
さらに西に向かうと「地福寺」。今は村の会所寺。
街道沿いは時代を感じるたたずまいが残っています。
漆喰壁に唐草の模様。
玄関入り口上のお札にしゃもじ。
商家の入り口のような勝手口にような障子張りの入り口。
東に向かって伊勢街道を抜け、初瀬川を南に渡ると「野見宿禰」塚跡。
明治16年に取り壊され、五輪塔は「12柱神社」へ。
拝借した写真によるとこんな状態。
気を取り直して、初瀬の「こくたせいこ展」へ。
「野見宿禰」のこと、近隣の古老の方に教わりました。
年一回村の人達は供養に集まるとのことです。