ご当地グルメ「竜田揚げ」 |
奈良斑鳩町も「竜田揚げプロジェクト」を立ち上げました。
「竜田揚げ」とは鶏、魚、肉を醤油、みりん、生姜に漬けこみ、片栗粉をまぶして
油で揚げた唐揚げをいいます。
揚げた時、醤油の色が赤く、片栗粉が白く、紅葉の名所「龍田川」に因んでいる
ところから、その名が付いたという。
法隆寺の参道でも赤いのぼりがその参加店の目印。
参道を東に行った所の和カフェ「布穀薗」さんも。
以前新聞でも紹介されている。
元北畠邸とは、言わずと知れた明治政府の要職についた北畠治房の邸宅。
南北朝時代の公卿「北畠親房」とは何の縁もなく、元の名は平岡鳩平。
師の伴林光平と共に「天誅組」に加わった経歴があります。
前に薄田泣菫先生の項「中宮寺の春」で紹介しています。
近所の年配のご婦人が『私の安政生まれの祖母が、髭の北畠男爵の馬で
外出される姿を見た。』と話されたのを思い出しました。
昭和29年から10数年間は町営の結婚式場として使われ、邸の前の美容室も繁盛
していたとかも。
元長屋門を入ると、よく手入れされているのが一目でわかります。
お庭と母屋。庭は整備されて大木はかなり低く切られ、さるすべりが残っていました。
メニューは勿論斑鳩名物「竜田揚げランチ」。
お盆は滑りにくい加工がされ親切。
メインの唐揚げはもとより、にゅう麺のこし、汲み上げ豆腐、大和ま菜包の黒米、
ふきのゼリーかけ、抹茶プリン等どれをとっても一流のお味、満足でした。
加えて「椅子」。1本の杉の木の刳り抜き仕様。下北山村の作家さんの作品。
続いて行ったのが夢殿南の豆腐屋さん。奥田豆腐店。
上司海雲先生大好物の「中宮寺の油揚げ豆腐」。
これだったのですね。
海雲先生ゆかりの方が今でも買いにこられると話されていました。
斑鳩に用があって、うららかな春の陽気を通り越した初夏のまぶしい光の中の
半日でしたが、大満足でした。
ついでですが、「竜田揚げ」は今俳句結社主宰の議員時代ずっと呼びかけていた
案件でした。