今日(9月15日)は『子規忌』。 |
明治35年(1902)9月19日は俳人「正岡子規」の忌日です。
『糸瓜忌』(ヘチマキ)とも。
東京根岸の子規庵に日覆いの糸瓜があり、随筆や句集に登場していました。
「 痰(タン)一斗 糸瓜の水も 間に合わず 」
「 糸瓜咲いて 痰のつまりし 仏かな 」
「 をととひの へちまの水も 取らざりき 」
『獺祭忌』(ダッサイキ)とも。
かわうそが捕った魚を巣に並べているのを、自分の部屋の様子に見立てて
「獺祭書屋」(ダッサイショオク)と号を使っていたからと。
『法隆寺子規忌』は忌日に近い日曜日に行われます。
他に庵のあった「根岸」、出身地の「松山」でも。
子規先生の句でよく知られているのは
「 柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 」ですね。
明治28年10月26日 東大寺近くの宿「対山楼」で鐘の音を聞きながら御所柿を食べて
います。
それで句はこの宿で詠まれたのではないかといわれていますね。
句碑は法隆寺聖霊院前の鏡池の横に建っています。
かってこの地に茶店があって、老朽化のため取り壊されました。
その跡地に、大正9年弟子の松瀬清々の呼びかけによって当時のお金70円で
建立されました。
今は時々『あらっ ! こんな所に教科書で習った子規の句があるわ ! 』と関心を
寄せられる位かしら