桜井市大西、江包の「御綱(オツナ)」とは。 |
当日伺えなかったのでその後の様子見がてらに出かけてみました。
うららかな春の一日。白梅も歓迎。
『大和川 水清く とうとうと流る』はてどこかで聞いたフレーズ
『水鳥 自由にむらがり飛びかうよ』となれば、きっとそうです
ホントその通り、ゆったりと。
コンクリート堰に、空気ゴム堰も。
堰の近くにはカワウ、カイツブリ、黒鷺が羽を休めていました。
畑には「ケッ ケッ」と甲高いなき声のケリ、背黒セキレイ、残雪の横には春の使者
オオイヌノフグリも。
はるか遠くに「素戔嗚(スサノオ)神社」が。
さて「御綱」ですが、「五穀豊穣」と「子孫繁栄」を願う農耕行事で2012年
国の重要無形民俗文化財に指定されました。
『昔 大洪水があって神様が上流から流れてこられたのを、大西では稲田姫を
江包では素戔嗚命をお助けして祀ったのが始まり。
その後毎年正月に結婚されるようになったのです。』と言い伝えられています。
大西地区の「市杵島神社」
末社の「御綱神社」
境内の「お綱堂」ここで女綱は作られます。
片や男綱は大和側を北上した江包地区の「春日神社」で作られます。
そして大西の女綱は「素戔嗚神社」手前の綱掛橋を渡って。
「素戔嗚神社」で男綱と女綱は結婚するのです。
女綱は稲田姫が蛇になって川を渡られたとの言い伝えで、太い三つ綱をよった綱に
なっています。
男女の綱は各600キロ。相当な重さですね。
境内入り口の榎の老木にはヤドリギも。
女綱は途中竹の支えを通って東の老木に巻きついていました。
この行事をささえるのは江包地区40戸、大西地区85戸の方々だそうです。
道でお会いした方々、年配の方が多かったです。
神社で日向ぼっこ、ゆったりした時間を過ごしておられました。